農口尚彦研究所

11月 18, 2025

 



アル中が説明するまでもない偉大な名杜氏、農口尚彦氏が酒造りを伝承する農口尚彦研究所。農口氏の業を学ぶため熱意溢れる若人たちが社員として働いているとか。


建物の入り口には杉玉が。やはり酒造にはこれがなくては。なんとも酌が進む様に色づいています。待合室に入った瞬間に広がる麹の香り。アル中はすっかり上機嫌。おっとこれは他所様のお酒ですよ。


テイスティングセミナーの前に、社員の方が見学コーナーに案内してくれました。ここはどんだけ撮影しても大丈夫、とのことでした。オランジェさんに負けずパシャパシャ。29個のタンクで酒造りしているとのこと。



これだけ農口氏を讃えていると、農口氏が酒造りを研究する場所なのか農口氏を研究する場所なのか分からなくなってきました。あえてブログでは載せていない貴重な情報もありました。



お楽しみの日本酒がこちら。

この5種類のほかに、リミテッドエディションがワイングラスで提供されました。右上の水は、もちろん仕込み水です。

あえてこの順番にしたものと思われますが、味や風味の強いものから順に試飲が始まりました。

リミテッドエディション

酒米: 山田錦 特A地区
つくり: 山廃仕込み
ふち: 少しとろみを感じる
色: 透明
香り: 餅、麹の香り、米の甘さ、力強い
味: 甘い

2018年から製造、2019年のヴィンテージ。550本製造。

正直この酒でかなりガツンとやられてしまった感がある。山廃仕込みかつ製造から7年経っている酒なのでよく練れた味わいとなっていた。これ、やっぱり最後じゃなきゃダメなんじゃね?


以下、写真の右からの順番です。


純米大吟醸

酒米: 兵庫県山田錦
つくり: 山廃仕込み
ふち: 水
色: 透明
香り: 重い、山廃酒の深み
味: しっかりとした味わい、酸味、米の深み

2020年仕込み。5年熟成。精米歩合50%

付け合わせは、ぶりのスモーク。ベストマリアージュで、このくらい味わいのあるアテでなくては調和がとれない。酸味が強く、飲みなれていない人には少し辛いかも。色の違いも記録しておきたかったのだが、ぐい吞みの美麗な装飾と照明の色合いで識別することは困難であった。


岡山県雄町

酒米: 岡山県雄町
ふち: 水
色: かすかに黄色味がある。照明のせいか?
香り: -
味: 旨味が強い。流石雄町、吞む程に味わいが強まる。…やっぱり、うまいなぁ

精米歩合55%

香りのコメントを失するくらいには出来上がってきました。アテはエビの麴和え。魚のアテと最高である。「オマチスト」というファンを抱える程人気な酒米雄町。銘酒は数知れず。酒に興味がある人でまだ試したことがないなら、一度よい酒を出す店やイベントで飲んでみてほしい。


長野県美山錦

酒米: 長野県美山錦
ふち: 水
色: 透明
香り: 糊、柑橘の風味
味: 果物の旨味

精米歩合55%

アテは牡蠣の蜜柑和え。かなりアル中のツボを突くアテである。ん~、酒が進むわい。同系統の方向性でマリアージュしているので、迷いがない。一通り全種類を試した後この酒に戻ってくると、バランスのよさに気づく。これ好きかも。

…と、言ったところで気づいたのが、いずれも非常に洗練された高い水準の酒であるので、えぐみや雑味と言った嫌な要素が全く感じられないということ。普段飲んでる酒とレベルが違うということだ。


兵庫県愛山

酒米: 兵庫県愛山
ふち: 水
色: 透明
香り: フルーツ感
味: 深み

精米歩合55%

飲み比べた中でもっとも万人受けするであろう酒。アテはモッツァレラチーズ。サラダと合わせても美味しいモッツァレラチーズ。サラダから野菜の煮物、白身魚の刺身まで受け入れてくれるだろう。

ちなみに農口氏の酒は、3年は寝かせるのだとか。


北陸産五百万石

酒米: 北陸産五百万石
ふち: 水
色: 透明
香り: 燗酒の香り、腰太な印象
味: 甘い、アルコールが立った時に感じるツンッとした嫌味がない、馴染む

精米歩合65% 7年熟成 ぬる燗

アテは豆腐の醸し漬け。味わいの強いものから試すことになったといった通り、この酒がもっともマイルドである。しっぽりと飲みたい酒である。


酒は一年に一回しか作らないとか。正に昔ながらの製法である。速醸、山廃どちらもある


仕込み水

白山の伏流水を地下80mから汲み上げている。非常になめらかで上質


すでに述べている通り味の強いものから試したので、嗅覚と味覚が非常に疲れた。スタンダードに味わいの軽いものからの方が助かる。秋上がり・ひやおろしの酒はある。蔵では4℃~5℃で保存している。生酒であるのため酵母菌が生きている。蔵人は九人。

ぐずぐず酒の味わいについて述べていると、おまけで純米酒も出してくれた。


純米酒

酒米: 北陸産五百万石
普段から飲んでる人はコレ!酒飲みなら分かるはずだ


今回、幸運にも農口尚彦研究所に赴くことが出来たわけですが、場所は遠く、山の中です。電車やバスで行かない方がよいでしょう。いわゆる金沢観光の日中を移動時間とテイスティングセミナーに当てました。富士タクシーさんで観光タクシーを依頼し、能美市九谷焼美術館、農口尚彦研究所と回りました。観光タクシーは決して安くないですが、使い勝手は最高です。それこそ社長やVIPになったつもりでドライバーさんに指示を出せば、的確なコースで移動してくれます。気心知れた仲間たちと行けば、割り勘で済みます。なにより、みんな酒飲めますからね。ちなみに車種は、HONDAのアルファードでした。ドライバーさん曰く「金沢のこの時期で三日も晴れが続くのは珍しい」とのことで、高い空に漂う白い雲、白山と優美な景色を眺めることができました。山々の木々もよく色づいています。能美市九谷焼美術館に迫る道では銀杏の葉が綺麗な黄色に染まっていました。特にお願いはしていませんでしたが、知れずよい道を選んでくれたのかもしれません。


おまけ

木場谷


これは店の親方のショウです。金沢の全力投球が1イニング~9イニングまで続きます。表裏はありません。親方の完全試合、もしくは客が飽きて帰るまでホームランだけが続きます。本気で美味いものしか出ません。それも東京六本木や麻布の店のようなチマチマしたものではないです。「これ、本当はもっとシャリを握っていたんですけど、以前のお客さんから『この良じゃ全品喰いきれねぇ』と怒られてしまいまして…」とは親方のセリフ。旅が終わってから思い出すと「どうだ、金沢美味いだろ、凄いだろ、ガハハ」と親方が満足したいんだろうなと感じました。素人目でも、地元の漁師さん達に「今日の漁の一番いい奴をくれ。金は用意してある」と依頼してあるのが分かります。

これは禁句かもしれませんが、一般のお客さんのところに並んでいるものは、飲食店さんの目に留まらなかったものであるかもということです。誰だって高く買ってくれるところに売りたいよねぇ。


武内酒造

ひがし茶屋街から歩いて行きました。
「うちは全て県内で消費されるくらいにしか作ってないんですよ」とは、若旦那の言葉。予約もなしに尋ねたというのに蔵見学までしてくれました。純米酒から純米大吟醸まで、蔵の中で並べてくれました。気になったのは精米歩合70%と低精米の生酒「千」。市議会議員の方が発案で、この銘柄を仕込むときにだけ手伝いに来るのだとか。そんな話をしていると、近所に転勤してきたという青年が宅飲み用の酒を求めてやってきました。こういうのだよな。ひがし茶屋で錫のぐい飲みを買ってあります。これで「きゅっ」とやるのです。



やちや酒造さんも楽しみにしていたのですが、あいにくお休みだったようです。

ジャパンモビリティショウ2025

11月 02, 2025

色々縁あって、モビリティショウに参加してきました。良質な画像、解説は各所オフィシャルの広報でご確認ください。


ビッグサイトまでの道中、お客さんを出迎えてくれる名車たちの一部をご紹介

フェラーリ - テスタロッサ

スレード中佐の元ネタの作品で取り上げられた名車。当然アル中のセンサーが反応しない訳がない。でも、こういうのは見るだけでよいです。


 

ロータス

中央に構えるアヒル隊長。センスがいい。



「モリゾウ モータースポーツを語る」日本自動車会議所モータースポーツ委員会 ~JMS特別編~


地方からえっちらおっちら出てきた時刻でやってる催し物、ということで立ちあった会議。自動車産業の大物しかいないように見えるんですけど…。アル中が分かるのは豊田章夫会長やジャニーズのマッチさんくらいですが。

曰く、日本のレース会場に足を運んでくれる人の数が年々少なくなっていることのこと。モータースポーツを文化として根付かせるにはどうしたらよいか、的な話だったように思います。野球の事例が挙げられていました。アル中も同意です。様々なスポーツで日本人が素晴らしい結果を残しているのに、テレビのニュースでは連日オオタニさーんばっかり。あと時期になると甲子園。学校側も資金援助を受けられるからこういったスポーツを好むのか。興行なんだから、もっとデカいのやんなよ。。。ちなみにアル中の朝のニュースはモーサテに固定です。他のは必ず野球のスポーツコーナーを設ける。あれ毎日やる必要ない。日本人のプロスポーツ選手が奮闘するのは大いに結構ですが、他のスポーツもやんなよ。いつまで脳死状態で昭和やってるのか知りませんが、偏りすぎ。そりゃ若い子たちはテレビ見ないわ。もっと自分が欲しいと思う楽しいコンテンツがスマホにあるもん。

貴重なお話を聴けた会議でしたが、会場整理の係りの人がうるさすぎでした。「白線の中に入ってくださーい」ってやつ。人が通るたびに言うので、会議の声が聞こえない。彼らに課された役割だったのでしょうが、彼らの声のおかげで指示に従った人は会議の音声が聞こえない。あまりにうるさいので、アル中は文句を言いました。当然無視です。会議が終わるまでやったました。プレスのカメラマンにも交通整備をしようとするあたり、バイトの子たちにちゃんと仕込んであったのか不安になりました。もっとも彼らは指示に従ったまでで何も悪くありません。運営がどんなイベントにしたいのか次第でしょう。

ちなみに豊田会長は、このあとマッチさんたちを連れて、SUPER GTのもてぎレース会場にヘリで移動するとのこと。Oh, VIP !


ナンバープレート展


珍しいコーナーが近くにあったので立ち寄りました。飲み仲間がLINEで「出雲のナンバープレートはかっこいいぞ」と教えてくれました。どれどれ。


ホンマや。ヤマタノオロチとか、デイウスエスカを思い出しちゃうな~。...PSO2生放送の後の特別強化版デウスエスカが印象的。攻撃力300%アップ。5ペロで終わりかつ、すべての攻撃が即死、ワンパンゲー。居合わせた野良アークスと同じ組で挑み続け、30分の再受注時間をオーバーしたラスト一回でクリアできたのは良い思い出。久しく野良でお互いを称賛しあいました。


T2


アークスにはお馴染みのT2。俺も自キャラはT2派です。でもキャラクリの種類でもターミネーターでもありません。T2社さんは、運送車両の全自動化を目指している会社。技術的には、すべての車両が交通ルールを順守して何もトラブルがなければ、東京~大阪間の高速運送はいけるとのこと。つまり全車両が一定のルールで規則正しく稼働する全自動化すればよいということです。全く頼もしい話。そういえば、先日アスクル社の物流センターがハッキングされてサーバがやられていました。


FOURIN


非常に有益な情報を提供する会社さんです。株なんかやってる人は見た方がよいでしょう(あくまで個人の見解です。金融は個人の責任でお願いします)。界隈の人にはお馴染みのかもしれませんが、アル中は初めて知りました。インドってあまり自動車を持ってる人が多くないのですね。14億人もいるのに、所持人数は到底中国に及ばない。

FOURIN社のパンフレットも記載されていましたが、独自の調査と各国の政府機関が軽視している統計情報をもとにして資料を作成したんだそう。国のデータといえば、2021年国交省がデータ改ざんをしたことが問題になりました。あれどうなったの?当時は安倍政権の流れを引きずる菅さんと岸田さんでした。国交省の大臣は、赤羽一嘉さん(兵庫県 2区)と金子恭之さん(熊本県4区)。金子さんは高市政権で国交省の大臣に選任されたようです。またチョロまかすんかな。



キャンピングカー - Nuts


アル中にはイメージが湧きませんが、アメリカではキャンピングカーで暮らす人も少なくないんだとか。風呂とか入れるのだろうか。日本だったら通報されて詰みそう。

てか、このヘルメットカッコいい。実装早う。



新電元工業


48V(ボルト)の装置を推進する会社さん。アル中はハードのことは全く分かりません。48V標準でつくると何がよいのか質問したところ、配線の数を大幅に減らすことができるとの回答でした。なるほど、配線が少なければ車体も軽量ができるでしょうし、コストも削減できそうですね。どのくらいのインパクトになるのか想像にも及びませんが、いろんな局面から技術革新を図ろうとする会社があるんですね。



電光掲示板



写真の彩光を下げると電光掲示板の文字が浮き上がりました。任意の文字をクリスペでながせるようにならないかなぁ。デジタルサイネージで、自キャラのSSがスライドするだけでもめちゃ盛り上がりそう。


ミクさん



何やら賑やかい演奏が聞こえました。SEGAの売り上げをけん引する初音ミクさん。旧PSO2でも自社コラボしたことがありました。AIにより機械音声の敷居がぐんと下がりました。これからブランドをどう成長させるのか気になります。


大阪万博の展示品 - SKYDRIVE




大型ドローン。そのままですな。上記のように大分県の名所を回るツアーも検討されているとか。別府に湯布院、いい温泉旅になりそうですね。「あぁ、どんどんボロボロに」とアークスの輸送機のようなことにならないことを願うばかりです。それこそあってはならない大事故ですが…。


撮影した自動車

数が多くなってしまったのでつらつらと掲載するだけにします。






昔の車は品がありますね。











こういうガレージ、クリスペで作ってみようかなぁ



ヤマハ発動機の展示で紹介された自立型バイク。まだまだ研究段階とのこと。



彩光を下げでローアングルからとったら思いのほかよさげなカットに。この後こういう撮り方が続きます。


これ結構上手く撮れた。




HONDAのEV。アル中はクラシックカーのデザインが好きかな。





アル中もスライドドアの自動車に乗っていますが、めっちゃいいです。



豊田紡績の展示。かつて日本の産業をけん引したのは紡績業。両親から話を聞くことがありますが、本当にお金が儲かり企業にも力があったそうです。工場が一つできれば物が集まって、人が増えます。口の数が増えれば飯屋もできるし、宿もできる。



あきらかにVIP車両。シャンペン飲みながら会議でもするのだろうか...。



ファンタシースターオンライン25周年記念ポップアップストア

そして、ファンタシースターオンラインポップアップストア。東京に来たんだったら寄らない訳がない。アル中も一筆ファンコメントを残してきました。






購入したのは下段の4冊。あれ、vol.04がかぶってる…。P-SPEC vol.01は持っていなかったのか。どうでもいいですが、vol.02のルピカかわいい。このあとゆっくり読みます。


ここのマティーニをもらうために新宿に来ているのです。

「モビリティーショウ行ってきました」と言ったところ、「東京じゃ自動車持てる人なんて少ないし、どうなんですかね」という意見は言いえて妙。確かに地方でやった方がスケールの大きなイベントが出来そうだ。「経済のこととか知りませんけど、一度首都高を閉鎖してそこでレースしたら面白くないっすか?」とか。何かの漫画でできてそうだな。「マツダのコーナーでRX-7の新車が出たそうですよ。見てきました?」と言われ、アル中大失敗。もちろんマツダのコーナーも回ったのですが、もう終わり際でさらっと見て過ごしてしまいました。RX-7は飲み仲間が乗せてくれた名車。モビリティの魅力というのはこういうことを言うのだな。と感じさせた自動車です。当然アル中には無理です。

RX-7はエンジン音が面白くて、血気盛んなヤンチャ青年といったところ。今でも覚えています。

時速: ~80km やる気のないエンジン音。ったく、くそダリィな
時速: ~100㎞ エンジン音に光が差す。お、少しは分かって来たじゃないか
時速: 130km~ しゃ、ここからが本番だ!とヤル気全開。ハイオクのガソリンは速攻で消滅

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