東京で就業していた時の元同僚と尾道駅で集合し、各自の宿へ。俺と同僚たちが予約したのは駅を挟んだ真反対のホテル。尾道ロイヤルホテルと尾道国際ホテル。あとで知ったのですが、お客さん用のバスが周回しているようでした。尾道駅を行ったり来たりし、腹も減ったので、近所の居酒屋へ。それぞれの近状話に花が咲いたわけです。与太話はよかったのですが、ちんけな鳥皮串で300円。これ鳥皮を限界まで縦に伸ばして量がたくさんあるように見せてるだろ…。これまたコロナのリアルだったか。
向島へと渡る船を待つ行列。GIANTストアでロードバイクを借りなければいけません。この行列をまたいで店舗へ。
手ぶらサイクルは現在機能不全
コロナの影響かどうか定かではありませんが、「尾道港手荷物預かり所」は21年3月16日以降閉鎖されていました。同僚が一度しまなみ海道を走破したことがあるのでこのヤマト運輸のサービスを期待していたのですが、利用できず…。「尾道商店街センター」にも相談したのですが、今治市への輸送は朝の9時以降はないとのこと。受け取りも今治で18時以降。どうやら尾道ロイヤルホテルや尾道国際ホテルに泊まった人は、ロビーでこの輸送サービスを受けることができたようです。おー、マジか。ブログなどでしまなみ海道旅行の情報を集めたつもりですが、変化の速さについていけてないようでした。てか、手ぶらサイクルのトップページに、現在の利用可能状況とか掲載しなよ…。そういえば、尾道ロイヤルホテルの受付の男性は、サイクルウェアに身を包んだ客を見ても荷物の郵送に関して何も気を利かせてくれていなかったな…。残念。
これは向島(因島大橋?)を超えたあたりで撮った写真。子どもの頃は瀬戸大橋のような大きな建造物に大した凄さを感じたことはありませんでしたが、少しは世の中のことを知ってみると、この建造物を作るのにどれだけの人力がかかっているかと思うと、ため息が出るのです。ちなみにこの因島大橋を渡るために上った坂が最も厳しい勾配でした。普段平地だけで走行している人にはちょっと厳しいかも。
あえて写真は取りませんでしたが、橋の上から見る瀬戸内の海は本当にあざやかに煌めていていました。煌めく水面の上を漁船が悠然と行きかう様に心洗われると言うには、十分すぎます。
これはしまなみドルチェさんで休憩したときに撮影した海の模様。エネルギーが消費されていたこともあるのでしょうが、レモンの風味がとてもよいこと。併設している道の駅(しまなみワンさん)では、瀬戸内の100%フレッシュジュースをいただきました。みかんのフレッシュジュース、五臓六腑に染み渡るとは正にこのこと。ジューシー感が半端ない。
大三島の入り口で、このサイクリストの聖地があります。体力の問題もあったので長居をせずさっと次に移りました。サイクリストの聖地とは聞こえがいいですが、移動がメインですので中間の土地土地に金を落とすことができないのが残念です。実はこの大三島には去年自動車で訪れたことがあり、大三島の山を越えた真反対にある「旅館さわき」さんに宿泊したことがあります。言葉は選びませんが、大学サークル男子たちが喜びそうな過ごしやすい旅館です。特に船盛のお料理が凄い。疲弊した体に十分なエネルギーを与えてくれることでしょう。日もまだ出てないような朝方ふらっと寄っただけでもったいないことをしたと思っているのが、大山祇神社。国宝を抱える由緒正しい神社だとか。しまなみ海道にリベンジを挑むときには、また旅館さわきさんのお世話になることでしょう。ホテルも悪くないですが、案外旅館が性に合っているようです。
マリンオアシスはかたに併設されているいる「伯方の塩アイス」。食べる元気もありませんでしたとも。アイスによって体温が奪われるのも気になりましたし。ここではイルカと戯れることができそうですが、そんな余力はありません。連れがトイレを済ませて、ささっとラストスパートです。
今治駅に到着。ここにもGIANTストアがあるのです。この日は特によらずに、今治のホテルへ。連れのご指名でSUPER HOTELへ。受付を済ませ、一息つきました。システマチックなサービスを気軽に使えるのはよかったかもですが、10階建てのホテルでエレベータが一つだけ。階段も外に丸出しの非常階段のみ。あー、これどっかでよく見たわ。東京の雑居ビルですね。素泊まりですから贅沢は言えない。ベッドと風呂と洗濯機が使えるのはよかったです。
連れにこだわりがあるようで旅先ではチェーン店は嫌なんだとか(ホテルは経費削減のようです)。今治駅前でもほとんど店が見つからず。苦労してたどり着いた先が「磯海楽」さん。これが大当たり。おばちゃん3人で切り盛りする地元の居酒屋でしたが、高校生の頃を思い出したかのように手当たり次第に食い荒らしました。刺身の盛り合わせよし、じゃこ天よし。酒は1リットルの大ジョッキしかのみませんでしたが、その分大量に食べました。破壊してしまった筋肉を再生しなくては…。昼飯に食べたタコ刺し定食にしろ、ここの刺身にしろ、瀬戸内の魚は本当に美味しい。店主が取れたてでないと食えないというタコの肝を付けてくれた昼飯のあの店、ネットにも出ていないような漁師の方が営んでいるような店でしたが、本当にいいタコでした。ガチでうまいもんを食べたければ都会はやめときな、とは正にこのこと。
翌朝雨が降ってしまい、自転車でのリターンは諦めることに。今治駅のGIANTストアで緊急の返却を相談しましたがが不可だとか。お店の人もそっけなかったなぁ。こういう依頼するお客さんが多いのでしょうか。かえって、大きな助けとなったとのが、今治駅に併設されている「今治駅前サイクリングターミナル」。自転車を運べるサイズのレンタルカーの相談に乗ってくれたり、バスで尾道駅まで帰る方法を教えてくれたり、バスを待つまで「みなと交流センター」でイベントが開かれているので時間をつぶしを教えてくれたり。連れ曰く、「GIANTストアの店員さんと比較すると月とスッポンみたいだ」。気持ちはわかる。でも一店舗にできることなんか、仕事の範囲でしかカバーできんて。もし今治からしまなみ海道に行く人は、一度、今治駅前サイクリングターミナルによってみてください。親切に応対してくれると思います。
今治駅の中でバリィさんを見て、「みなと交流センター」の出店で今治タオルのセット販売を購入し、帰り道は高速バスで。特にバスに乗っていただけですので特にブログに綴ることはありません。しまなみライナーを利用したわけですが、道中のサービスエリアで紅葉の景色を撮ることができました。
しまなみ海道の完全走破は、いつか必ず果たす!
と、心に誓ったのでありました。
とりあえず、金さえあれば何とかなる
尾道で借りたロードバイクは必ず尾道まで持ってきてくれ、とのことで、今治のGIANTストアでは頑として受け取ってくれませんでした。仲悪いのかね? WAKKAという自転車郵送サービスを営む会社があり、そこに頼みました。小柄のお姉さんがワゴン車で着て、対応してくれました。うーん、チェーンの油が付くかもしれないし、そんな上等の結婚指輪は外してもよいのでは? ロードバイク3車で1万3千円。一人で1万3千円はかなりの痛手ですが3人ならそこまでの金額ではない。しまなみ海道は複数人で行った方がよさそうです。道中事故ったら誰も助けてくれんし。